step4 サフェーサ―作業
サフェーサーとは本格的に塗装する前に塗る下地塗料のことを言います。サフェーサーを塗ることで修理後に錆が発生することを防止し、さらに細かい傷やパテを成形する時に付いた紙やすりの目を埋め、小さな凹凸を次の工程の研ぎで修正する準備をします。紙やすり跡などの細かい傷が残らないように、それよりも広い範囲にサフェーサーを塗っていきます。板金塗装をする上では防錆のためにも必要なこの工程を見ていきましょう。
step4-1
塗装しない部分のマスキング
①サフェーサーという下地塗料を吹き付ける前に、吹き付けない箇所に塗料が付着することがないよにマスキングをしていきます。まずはサフェーサーを吹き付ける部分をマスキングテープで囲います。
②写真が実際にマスキングが行われた状態です。塗料はスプレーのように吹きかけていくので、塗装する範囲が狭くても車体の広い部分を覆うケースが多いです。塗装前にマスキングをする時には、マスキングテープとシートの間に隙間が空かないように注意します。
step4-2
サフェーサーの吹き付け
③サフェーサーはパテの上に吹き付ける防錆剤のようなものです。複数の溶剤を混ぜ合わせて作ります。板金塗装をするならばサフェーサーは欠かせないアイテムです。
④サフェーサーはスプレーガンで吹き付けていきます。吹き付ける際は手袋とマスクを装着します。
⑤端から均等に吹き付けていきます。
⑥サフェーサーが塗付されていくことで下に塗ったパテが覆われていきます。塗り漏れがあると錆の原因になるため、集中して作業を進めます。
⑦サフェーサーの塗付が終わった場面です。見た目がきれいになっただけではなく、しっかりと防錆効果も生まれています。ここまで終えたら次は研ぎ・調色作業に移ります。
step4 サフェーサ―作業
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